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 国際研究インスティチュート(IIS)講演会の第二回目が1月25日(土)にJR東京駅日本橋口の立命館大学東京キャンパスで行われました。参加者は約50名。今回は新年の門出を祝し、講演会に引き続き懇親会(ネットワーキング・パーティー)も実施し、懇親会ならではの和やかなムードの中、講演会では質問できなかった疑問点などを聞き出せて大変満足だったと好評をいただきました。また参加されることで自分の世界観を広げるべく有意なネットワーキングができたのではないかと思います。

 第2回講演会は、「不確実化する世界経済と国際関係-戦後70年の軌跡と日本の立ち位置」というテーマで当インスティチュート代表の唐沢敬(立命館大学名誉教授)が担当させていただきました。ご承知の通り、世界も日本も大きな変貌の時代を迎えています。そこで、いま、自分たちが生きているのはどんな時代のどんな局面なのか、世界はこれからどう変わり、日本の立ち位置はどうなるのか等明らかにし、『国際研究インスティチュート』 設立の意義、そして皆様が当インスティチュートに集う意味について考えていただきました。

 講演の内容は以下のとおり。戦後70年を振り返るには時間が短すぎましたが、個々の事象がこのように繋がっていたのか…と多くの方々から目から鱗の講義だったと感想をいただきました。
1.戦後体制の終焉とシステムの動揺-戦後史の転換点で思うこと-
1-1.アメリカ社会を覆う不安とリスク
1-2.金融危機後の欧州諸国とユーロ危機
1-3.「失われた20年」後の日本の課題
1-3-1. 産業・経済・社会構造の変化
1-3-2.少子高齢化、貧困、格差拡大
1-3-3.日本の“凋落”、何を間違え、どこに向かうのか?-アメリカ人の考え方―

2.戦後70年:世界はどう動いたか?-戦後復興・高度成長・体制転換への軌跡-
2-1.50年代:冷戦と欧日経済の復興-朝鮮・ベトナム和平・高度成長への助走-
2-2.60年代:平和共存と高度成長の時代-キューバ危機・中東戦争・資本自由化・ドル危機-
2-3.70年代:世界経済発展の曲がり角-国際通貨危機と石油危機→低成長の時代へ-
2-4.80年代:体制再編からソ連崩壊へ
2-5.90年代:冷戦終焉とグローバル化-市場経済化・情報化の進行と金融自由化-
2-5-1.世界経済のグローバル化
2-5-2.世界経済・金融危機の衝撃

3.冷戦後世界の構造転換とパワーシフト
3-1.新興経済の台頭とその役割
3-2.BRICSの潜在力:J.オニールの予測
3-3.「南北・南々関係」の変容と問題点
3-4.貧困途上国と脆弱国家の増加
3-5.対途上国直接投資(FDI)の推移
3-6.アラブ諸国の若年人口と生活実態

4.紛争の火種と化す不均衡・格差問題
4-1.世界規模の不均衡問題とは?
4-2.世界の経常収支の不均衡
4-3.米金融機関高額所得者一覧
4-4.米家計所得の階層別取得推移

5.資源争奪と地球環境破壊の現実
5-1.資源争奪・価格・取得をめぐる紛争
5-2.資源争奪・金融投機が招く食糧危機
5-3.極限に来た環境破壊と汚染の現実

6.新しい政治秩序とシステムの構築-歪み、疲弊し、“ディストピア化”する世界を防げ!-
6-1.「G20問われる力量とその限界
6-2.世界銀行・IMF改革と新興経済
6-3.世銀・IMF改革と新興大国
6-4.世銀・IMF改革の問題点と限界
6-5.変化の時代への世界銀行の役割

まとめ: 新しい世界秩序と統治システムの構築

 なお、唐沢代表の当講義の内容は、2013年10月に発刊された「世界経済 危機と発展の構図-新しい政治秩序とシステム構築への視点」(関西学院大学出版会)をお読みいただければ、より一層理解が深まれることと思います。

唐沢敬代表

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