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最近の気に掛かる記事
-緊急公開:人類と感染症、闘いと共存の歴史  國井修 氏(グローバルファンド戦略投資効果局長)

Newsweek日本版2020年3月17日号掲載の國井修氏による特集記事は、世界に蔓延しているコロナウイルス感染症について語りながらグローバル社会のあり様を指摘しているところが非常に興味深い。このコロナの早期の終焉を願って止まないが、終息を迎えた際にはそれで終わりでなく、指摘いただいているようなことを引き続き真剣に議論していかなければいけない。

  以下は本文の抜粋である。
 新型肺炎の流行は、日本の健康危機管理の在り方を問うものではあるが、より広い視野に立って、その背景にある世界の状況、地球環境の問題、ヒトと自然との共生・共存について考えるいい機会でもある。
 人獣共通感染症の対策は、ヒトおよび動物の健康の両者が相まって初めてできるものだ。その実現と維持のためには、ヒトと動物の健康維持に向けた世界規模の取り組みが必要で、「One world-one health」、一つの世界、一つの健康という概念が広がっている。
さらに、人類がこの地球上で安全に安心して生きるには、人間の健康と命を考えるだけでなく、地球環境や生態系の保全、動物の健康や命の保護も積極的に考える必要がある。このような考え方をプラネタリー・ヘルス(Planetary Health) と呼んでいる。用語や概念だけでなく、実践につながるムーブメントになることを期待している。
「見えない敵」との闘いは将来も続くだろうが、実はその敵とは自分自身、地球にとって最も恐ろしいのは人間なのかもしれない、と私は時々思う。こんなときほど、冷静に自分自身や自分たちの社会を見つめ直し、考える時間が必要なのだろう。

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/03/post-92918.php

最近の気に掛かる記事
-日本のロックダウンが腰砕けになりかねない訳
明確なルールがなければ応じない人を防げない

 最近、気に掛かった記事としてもう一つ挙げておきたい。
グローバル化を考える際、国家間の関係を真っ先に考えるし、水際対策として入国拒否措置を講じたり、外国との間の航空旅客便について、減便等による到着旅客数の抑制を要請したりしているが、一方現代は既にグローバル化社会であり、多くの外国人が日本で生活をしている。多くの国籍を持つ外国人は生まれ育った文化も違い考え方も違う。
 その中で、専ら今の話題は緊急事態宣言を出すか否かであるが、要請であっても日本人は自粛してくれる…。そんな期待は甘いかも知れない。

以下は本文の抜粋である。
 国民性と言えるのかもしれないが、日本人は政府の「要請」があれば、強制力がなくても一定程度応じてきたし、これまではそれが奏功してきたという側面がある。そういった国民性は、日本という国家の特質としてある程度尊重されるべきものとも思える。しかし、今後ますますグローバル化が進み、多様なバックグラウンドの人々が暮らすようになる中で、国民性に基づく対応がどこまでうまくいくかは不透明である。あくまで自粛要請である限りこれに応じない人たちによって感染が拡大するおそれもある。多様性のある社会だからこそ、明確なルールによる運用が必要である。

https://toyokeizai.net/articles/-/341026

(IIS編集部)


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