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「刷り込み」が人間の判断力を曇らせる理由

最近の気に掛かる記事: 『ストレスの9割は「脳の錯覚」』和田 秀樹 : 精神科医

気配を感じるだけでおぞましいゴキブリの存在。でも、生まれ育った環境が違えば、まったく恐れを抱かず、中には食べてしまう人も……。いったい、人はなぜ彼らの存在を気味悪く思うのか? 精神科医の和田秀樹氏による新書『ストレスの9割は「脳の錯覚」』より一部抜粋・再構成してお届けします。

いきなりこんな話で申し訳ないですが、私はゴキブリが大嫌いです。家にゴキブリが出たら、大声を上げてビビって逃げ回ります。私は、虫が少ない都市部で生まれ育ったので、滅多にゴキブリを見る機会がなく、いまだに「ゴキブリは恐ろしいもの」なのです。

じつはゴキブリは、日本人の私たちがイメージするよりずっと清潔な生き物で、伝染病を媒介することはまずありませんし、世界にはこれを食用にする文化も知られています。百年ほど前までは、世界各地で食べられていたとか。

この話を聞いて「気持ち悪いなあ……」と思ったあなたも、私と同じ「ゴキブリは恐ろしいもの」という「刷り込み」がなされています。

とらえ方次第で、ある原因がストレスになることもあれば、ストレスにならないこともある。その物事のとらえ方は、あなたがこれまで生きてきたなかで、どこかで形成された「刷り込み」によるものなのです。

そして、あなたのストレスを大きくしてしまうような「刷り込み」のことを、ここでは「脳の錯覚」ということにします。「脳の錯覚」を正していけば、あなたがストレスに感じることはどんどんと減っていき、生まれ変わったようにラクに生きることができるのです。


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