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最近の気に掛かる記事: ニューズウイーク日本版 青葉やまと

<被害の大きな農村では、住民の4人に3人が深刻な飢餓状態に>

アフリカ大陸の南東に浮かぶ島国・マダガスカルで、深刻な飢饉(ききん)の懸念が高まっている。

国連最大規模の人道支援機関である世界食糧計画(WFP)は、「グラン・スッド」と呼ばれるマダガスカル南部の孤立した農村地帯だけで2万8000人が重度の飢餓状態にあり、食糧難に見舞われている人々の数は114万人に達すると発表した。

WFPは4月発表のニュースリリースのなかで、「マダガスカル南部で長期にわたり容赦ない日照りが起きており、数十万の人々が飢饉の瀬戸際にある」と述べている。

現段階ではWFPが定める飢饉の定義に達していないものの、近い将来に正式な飢饉と認定される可能性が高い。現時点で4人に1人が急性栄養不良を患っており、WFPは「これ以上の悪化を食い止める緊急の手段が講じられない限り、(マダガスカルは)飢饉に陥る危険性が高い状態にある」と警告した。

これまでにもマダガスカルはたびたび干ばつに見舞われてきたが、基本的に3年に1度ほどのペースに留まっていた。近年ではほぼ毎年発生しているうえ、枯れ果てた森林からはネズミの大群が四散し、ペストの大流行を招いている。こうした混乱に拍車をかけるように、昨年からは新型コロナウイルスがまん延するようになった。


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