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米軍撤退後、押さえておきたい地経学の注目点

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トランプ政権が2020年11月にアフガニスタン政府の頭越しにタリバンと結んだ撤退合意をバイデン政権が引き継ぎ、2021年8月末までに撤退することを受けて、タリバンは急速に勢力を拡大し、アフガニスタン全土を支配下に置いた。

そのスピードと、アフガン政府軍の無抵抗、さらにはタリバンの急速な伸長をバイデン政権は予測できず、準備不足の中で逃げ出すように撤退したことは、世界に大きな衝撃を与えた。タリバンは8月末までは合意を順守し、アメリカ軍の撤退を妨害しなかった。9月に入ってからもカブールの空港からカタール航空による外国人の出国は可能になっており、大きな混乱はみられていない。

9.11同時多発テロから始まった「対テロ戦争」は、20年の時を経て、オサマ・ビン・ラディンを殺害するには至ったが、タリバンを排除し、アフガニスタンに民主主義国家を建設することなく、アメリカ軍が撤退することとなった。

こうしたアメリカ軍の撤退劇は、アメリカの敗北をイメージさせ、アフガニスタンを見捨てたとの評価が多い。はたして、アメリカはアフガニスタンを見捨てるしか方法がなかったのだろうか。「対テロ戦争」の敵であったタリバンが支配するアフガニスタンと、今後どう付き合っていくのだろうか。アメリカ軍のアフガン撤退後のタリバン政権に対して、アメリカや日本が持ちうる権力資源を地経学の観点から検討してみたい


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