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 2017年度第3回講演会の講師は、小島 明 先生(政策研究大学院大学理事・教授、世界貿易センター東京会長、日本経済研究センター参与)にお願いしました。話していただいたテーマは、「高齢化社会と日本経済」です。

 さて、北朝鮮の核・ミサイル開発が世界の平和とわが国の安全保障に重大な脅威を与えつつある状況の下で衆議院が解散され、総選挙が実施される状況となりました。安全保障と経済社会をめぐる危機感・緊張感のかつてない高まりの中で日本国民は重要な政治選択を迫られ、将来を期さなければなりません。

 安倍内閣の経済政策である「アベノミクス」が発表されてからすでに5年、政府は「財政出動」、「金融政策」、「成長戦略」の3本の矢の発表を軸に努力してきましたが際立った成果をあげられないまま今日に至っています。不安定で先行きの読めない世界政治経済情勢が背景にあることも否定できません。しかし、今日の時点で最も重視されるのは、経済協力開発機構(OECD)による最近の報告等でも示されているように、日本経済と社会はあらゆる分野でさらなる縮小と活力喪失の動きを加速させているという事実です。経済成長、国内投資、企業経営・統治、研究開発・投資、教育、人材育成、環境保全等々です。

 こうした中、総務省は「敬老の日」(9月23日)に合わせ、65歳以上の高齢者人口(15日現在)は推計で3514万人となり、総人口に占める割合が27・7%にのぼったと発表しました。日本の高齢化社会・高齢化率が突出して高いと伝えられてすでに久しく、各種の方策が提言されてきていますが問題解決のめどはまだ立っていません。問題を人口問題や世代間の問題に押しとどめ、制度改革や財源確保、国民合意の形成に道筋が立てられないためです。政治改革と日本経済の立て直しがすべての前提であることも言を待ちません。

 講演会では、高齢化社会の持つ多彩で複雑な諸問題を日本経済と国民活力の再生との関係で検討・議論が行われました。

第Ⅰ部: 第3回講演会
日 時 :2017年11月18日 (土) 講演 13:00〜16:00
テーマ :「高齢化社会と日本経済」
講 師 : 小島 明 氏(政策研究大学院大学理事・教授、世界貿易センター東京会長、日本経済研究センター参与)
場 所 :JICA地球ひろば 2階 セミナールーム201AB(JICA市ヶ谷ビル内)

第Ⅱ部: ネットワーキングパーティー
日 時:2017年11月18日(土) 16:00~18:00
場 所: JICA地球ひろば 2階 J’s Café


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