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<アメリカ社会に憎悪をかき立て続けたが、ふたを開ければ不発に終わったトランプ旋風。アメリカの対ウクライナ・対中国外交は、選挙後にこう変わっていく>

狂ったように激しく振れていたアメリカ政治の針が、ようやく正常に戻る兆しが見えた。そんな感じがする。

もちろん、今回の中間選挙の結果はまだ確定していない。だがドナルド・トランプ前大統領とその仲間たちが大きな痛手を喫したのは確かだ。

それでもトランプ自身は、次の大統領選挙に共和党から出馬するつもりでいる。そうであれば今後2年間、共和党が深刻な身内の争いに振り回されるのは必至だ。

その場合、現職のジョー・バイデン大統領は選挙前の予想に反して、少なくとも外交に関しては、自分の政策を遂行しやすくなるだろう。

なぜか。仮に共和党のケビン・マッカーシーが下院議長になったとしても、決して一枚岩ではない党内の調整にてこずるからだ。


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